2016年04月05日

マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

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こんにちわ!。今日は午後からですが、久々にバンナ公園を散策しました。このうるずんの時期は毎日が最高のウォーキング日和です。そこで以前、自然観察会でレクチャーを受けたコウシュンモダマをふと見たくなって行ってきました。

遊歩道にちゃんと掲示板が・・
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

皆さんは大型のツル性の植物である「コウシュンモダマ」なるものをご存知ですか?。僕は以前の観察会で教わるまで全く知りませんでした。散策コースを歩いていたら、急に講師が上を見上げるように言いました。そこで鬱蒼とした森の天蓋に目を移すと、なにやらグルグルと・・。

おおっ木の枝がねじれているではないですか!
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

多少ねじれている枝なら見たことがあるのですが、このねじれ方はかなりです。やはり、締め殺しの木の一種なのでしょうか?。それにしては余りに普通の木と変わらない木肌をしています。それがグニョグニョと頭上でねじれています。

わぁお更に全体をよく見るともうどうなっているんだか?
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

この木はアフリカからアジアまでの、熱帯と亜熱帯のマングローブ林や海岸近くの常緑樹林で見られるツル性のマメ科常緑植物です。日本では屋久島から沖縄、八重山にかけて分布しているそうです。沖縄島以南のモダマは、台湾に分布しているコウシュンモダマ(ヒメモダマ)と近似種らしいことが分かっています。

枯れてしまった螺旋枝が真ん中に
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

所々に巻いたまま枯れた枝も見受けられます。此処まで育つのに一体何年かかったのでしょうか?。本来モダマ自身は海岸付近で育ち、種を波に乗せて繁殖域を広げてゆく植物らしいのです。それが山の中にあるのはかつてバンナ付近も沿海だったと言うことらしいです。でも、ただ螺旋に巻いただけの熱帯植物ではありません。ほらね、熱帯というとやっぱり何もかも大きいでしょ?。

「さあ、上をもっとよく見て下さい」でビックリ
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

講師が指さした当たりを見上げるとゲゲッ、これまでに見たことのない物体がぶら下がっているじゃありませんか!。分かりますか?、左側に垂れ下がっている莢(サヤ)のことですよ。※この写真は観察会の時に撮ったものなので以前のものになります。

おおっつ一体この莢の中には何が!
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

コウシュンモダマの莢は木質で、長さ80~120cm、幅10cmにもなり、さやの中には直径5cm程度の種子が9~13個入っているそうです。モダマの種は内部に空間があり、海水に浮かぶことができるのであちらこちらに漂着するそうです。凄いですね。大きいだけじゃなく、移動して繁殖する能力も椰子の実レベルでした。

林野庁から貰った雑誌に掲載のモダマの種
マメ科「コウシュンモダマ(高雄藻玉)」

2005年に沖縄タイムスで記事にされたモダマの種があります。2002年頃石垣島の海岸で見つかった種で、縦71mm、横61mm、厚さ23mm、重さが60gという大きな物だったそうです。今はどうなったんでしょう。モダマの種や莢(豆果)は、アクセサリーだったり観賞用だったりで高値がついて売られてしまうそうです。今や絶滅危惧IA類(CR)ですので、くれぐれも種は拾ったら加工などしないで育てるなり、研究者に渡してあげましょう。

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Posted by 琉球ジョー at 23:00 │植 物