2012年12月06日

◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

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こんにちわ。自称、石垣島自然愛好会!、「ゆんたくガーデン」園長・琉球ジョーですびっくり

すいません。長文、かつ「褻の話」となります。このブログは園主の思い出として書き残しているとご理解下さい。気分的にそぐわない折りはスルーして頂ければと思います。ガーデンの面々に思いを寄せて頂ける方はご拝読頂ければ幸いです。また今後も「ゆんたくガーデン」に暮らす仲間については全てご紹介と、お別れを書かせて頂くことをご容赦下さい。

昨日、ゆんたくガーデンの「ゆんたく猫マスミ」が早朝に息を引き取りました。余りに突然のことで、茫然自失の状態ですが、オバァの守護神として頑張ってきた彼のことを思い出に留めたいと思います。

マスミ享年10歳 「石垣古民家」
マスミ享年10歳

丁度10年前、2002年の6月、当時僕が経営していたBARで働いてくれていたスタッフから二匹の仔猫をもらいました。生後3ヶ月ぐらいの頃です。僕は当時余り実家にはいなかったので、一人暮らしの母の相手になってくれればと思っていました。一匹はブチで一匹は真っ黒、兄弟の雄猫です。ケージに入れてタクシーで連れて来て、実家の三階に放すと衣裳ケースの後ろに隠れて出て来なくなっちゃいました。一日目はそっとしておきました。でも二日目も餌をちらつかせても出てきません。危険を感じた僕は「シャーッ、シャーッ」と威嚇する黒と、後ろで泣いているブチを引きずり出して、左右の手に吊るして説教をしました。

とても仲良しの兄弟猫 黒は兄ノアール「新宿実家」
仲良し兄弟猫

「オマエ達、此処が新しいウチなんだよ!、僕らは家族なの!、諦めて、ゴハン食べないと死んじゃうだろ!」っと、多分そんな様なことを言ったのを覚えています。凄い熱弁だったと後でオバァ(母親)から言われました(笑)。僕も必死だったのですね。それしか方法が思い浮かばなかったのです。そして最後に「二階に餌があるから食べて来なさい!」って放しました。すると、何と!、僕の手を離れた仔猫達は「わかったニャ!」とばかりに、一目散に階段を駆け下りてガツガツと餌を食べ始めたのです。僕もオバァも正直びっくりしました。なんだ猫って話せばわかるんだぁ~(笑)。

いつも一緒に家の周りを散策「新宿実家」
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

二匹は当然のごとくに我が家の猫になりました。簡単に脱走できる家の造りの関係で家猫にはできませんでした。外ではノアールと名付けた黒猫はいつも堂々。ブチのマスミはいつもオドオド。時々オイタもして、弱いのに強い猫に挑んだり、降りれないところに登ったり、遊び疲れて腹が減ったら帰ってくるという自由を嘔歌した9年間を過ごしてきました。隣のうちの猫友もすっかり仲良しになっていました。ところが一昨年の正月に彼等の生活を一変する出来事が起こりました。オバァが認知症となり、一人では生活出来なくなったのです。宜野湾で生活していた僕は部屋を引き払い、終の棲家と決めていた石垣島に移住することにしたのです。何故なら僕の沖縄病もありますが、僕も母も心臓を一回づつ患ったことがあり南国が一番だったのです。

気弱だったマスミはいつも兄ちゃんの後ろ
後ろ姿猫

自所の店を貸す準備と、断捨離をしている間に、あの大地震に遭遇しました。新宿も震度5だったので、余りに古い建物は倒壊するのではないかと思いました。東京もそれぐらい揺れました。母を連れて逃げましたが、猫まで余裕がありませんでしたが、二匹ともさすが猫です。倒れた家具の下敷きにはならず、平然としていました。地震後すぐに僕は一人石垣に飛び、猫達も住める家を探しました。幸いなことにまずまずの部屋が借りれて、一家総出の引越しとなりました。猫達は猫生?二度目のキャリーケージに収められ、新宿から羽田のリムジンバスの中で鳴き続け、冷汗をかきました。きっと飛行機の中でも鳴いてたんでしょうね。すまんかったね。

ちょっと辛い内容ですが
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女の子みたいなマスミ「新宿実家筆者部屋」
実家のマスミ

マスミはオバァの守護神的存在で何があっても母を守り、よく甘えてもいました。小さい頃からずっとそうでした。僕の膝の上に来ることは中々ありませんでした。やがて石垣での1年3ヶ月が経って、やっと庭のある古民家を借りることができました。しかも前のアパートの三軒隣!。勿論、ペット可!。大家さんも猫好きだったのです。全ての荷物を毎日運んで、準備万端にしてから猫たちを迎えました。広い庭もあるので猫達もやっと天国に辿り付けたのです。すぐ前が細い車道だったので初めは心配しましたが、元々外猫だったので、一ヶ月もしたら僕も母もすっかり安心していました。

家では内弁慶「実家オバァ部屋」
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

一昨日の早朝、突然マスミが聞いたこともない呻きを上げだし始めました。寝ていた僕もすぐに飛び起きました。マスミの何かを吐こうとする音が尋常ではなかったのです。部屋に行って姿を見ると頷、両前足に血が滲んでいました。目がもう虚ろっていて、見た瞬間に助からない・・と思いました。それでもマスミは吐こうとしながら部屋の中をウロウロと彷徨い歩きました。押入れ・風呂場とグラングランで歩きました。手を差し伸べられるような状態ではありませんでした。そして最後はオバァのベッドの下で身体を激しく悶絶させ、断末魔を上げて果てました。本当に辛い場面でした。

徐々に逞しくなって兄より活発になったマスミ
マスミ享年10歳

後はもう申し訳ないという気持ちで一杯でした。オバァはパニックになっていて呆然としていました。引き出したマスミを一時間以上抱いていました。凄まじかった形相は、もう穏やかな顔になってました。更に時間と共に安らかな顔になりました。苦しかっただろうと思います。こういう時は時間が経ちませんね。無常な時間がこもるだけです。市役所に処理方法を確認して、その日は涙雨も激しく、焼却しないことにしました。昨夜は3人(ノアール含む)で通夜をしました。ず~っとこの10年間のマスミの思い出を振り返りました。僕は相当飲んで酔い、沖縄に移住して一番泣いた夜になりました。オバァは「なんでなんで。自分が悪い」を繰り返していました。ノアールはガックリと憔瘁している態です。

石垣市クリーンセンター「石垣市平得」
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

今日の午後、晴れだしたのでダンボールに入れたマスミを「石垣島クリーンセンター」に連れてゆきました。僕の好きなバンナ公園をぐるりと見せました。道を迷いながら清潔そうだけど無機質なクリーンセンターに着きました。焼却費用は20円です。広いガランとした集配所の端にポツンと置かれている冷凍庫にダンボールを入れました。これで終わりです。石垣島にはペットの火葬場はないそうで、燃やすところも見れなければ、遺骨も貰えません。寂しいですね。僕が石垣に家族と呼べるペットの火葬場作ろうかなと思ったぐらいです。

オバァには甘えきっていたマスミ
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

帰ってからは少し気持ちの整理が出来ました。外猫にした以上、轢かれるにしても、毒を食べるにしても、病気をもらうにしても覚悟はしてるつもりでした。後からよく調べると、どうやら急性の心筋症だということが分かりました。石垣での自由は3ヶ月余りでしたが、僕は僅かでもマスミを外の世界に戻せてよかったと思うことにしています。

縁側下でくつろぐマスミ「石垣古民家」
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ

これからがマスミの出番だったのにね。暫くは辛い日が続くことになると思います。でも弟を失ったノアールと、格段に懐いていたオバァの方が更に悲しみは深いに違いありません。「ゆんたくガーデン」は、初七日まで喪につかせてもらいます。ご了承下さい。なお、マスミをご存知の方は、部屋に簡易の仏壇を用意しましたので線香の一本もお願いします。「ゆんたくガーデン」の御迎え猫は現在ノアール一匹です。御来園の折、この子が近づいて来たら、ひと撫で宜しくお願いします。長い親バカ日記、最後までお読み頂きありがとうございました。

折角ゆんたく猫になれたのに、皆さんサヨウナラ・・
◎ゆんたく猫「マスミ」のお別れ


<2013.01.23.追記>
マスミへ。猫にも49日ってあるのかなぁ・・。一応、やってみたよ。刺身食べたかな。生きている間は安い餌ばかりでゴメンな。引越ししたばかりでいい餌食べさせてやれなかったなぁ、すまんなぁ・・。僕はすっかりいい歳のオジサンだけど、中学校のペット達の死別以来、初めて大人になってペットロス症候群って奴を経験してるよ。それはマスミ、きっとオマエがとってもいい子だったからなんだろうなぁ。いつもオフクロを守ってくれてありがとうな。わかったんだよ。昔はペット飼いはちょっと変だって思ってたことあったけど、無償の愛って凄いな。特にマスミは何も求めなかったもんな、餌も適量しか絶対食べなかったし、分を弁えていたんだな。そして、母親をよう癒してくれた。改めてありがとう。生まれ変わりの時だね。僕はまた会えたら嬉しいが、マスミはどうかな?。安らかに・・。


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Posted by 琉球ジョー at 22:17 │ゆんたくスタッフ