石垣島「ゆんたくガーデン」

こんにちわ。自称、石垣島自然愛好会！、「ゆんたくガーデン」園長・琉球ジョーです。


はい先日は明石「エイサーまつり」に行って来たばかりでしたが、今回はやっぱりモアイの仲間に北部に連れて行ってもらいました。アンガマやエイサーはお盆の時期に行われますが、イタシキビラは旧盆明けに行われる獅子舞で邪気を追い払う伝統行事ですよ。


現在は300人程が暮らす北部にある伊原間ですが、大津波（1771年）以前は700人を越える村民がいたそうです。宮古島や沖縄本島からの移民に加え、自然環境が豊かなので今は内地から移り住む人も増えているようです。小学校と中学校があります。


住んでしまうと北部へは中々行かなくなりますが、以前伊原間の海は海loveネットワークによる伊原間ビーチクリーンがあって僕も参加しました。北部にはまだ天然のビーチが幾つもありますが、基本的には游泳禁止が多いので浸かる時は十分にご注意を。


また他の地域ではイタシキバラと言われている獅子踊りですが、伊原間では、昔からイタシキビラと言うそうです。盆に招いてもらう家のいない無縁仏や悪霊が、グソー（あの世）に帰らずにいるので、魔物除けの力を持つ獅子によって村外に追い出すという行事です。



初めに膝を高く上げて跳ねるように獅子使いがやってきます。最初は中学生による獅子を舞台へと登場させます。確かに何となく獅子の顔が小さく感じます。伊原間では子供獅子を7年前から始めたそうです。子供の獅子舞は初めて見ることとなりました。すごいね！。



多分、中学生でしかも女子と思われる獅子舞です。躍動あり、ユーモアありで大人の演舞としか思えないでしょうね。前で獅子頭を扱う子も大変でしょうし、後ろで腰をかがめている子も大変な労力です。一回見学者のテーブルを突いて大人を驚かせていました(笑）。



子供達に変わって今度は鐘や太鼓の鳴らすのが大人に変わってました。これからはどうやら獅子達も大人に交代のようです。石垣市内では伊原間の他に白保、宮良、大浜、平得、真栄里、登野城などで行われてますが、伊原間のはどんなのでしょう？。


出てきましたよ～、やっぱり大人獅子はでかい！。人が入っているって分かっていながらもその圧倒的な存在感に、そんなことを忘れてしまいます。本州の獅子舞と大きく異なる点は、胴体が布地で隠されているのではなく、体全体が毛に覆われています。


僕の地元平得のは何回も見てますが、この獅子踊りはかなり長い時間やるようです。なので若手の大人と雖も相当な労力だと察することが出来ます。前の人は獅子の顔の中からしか周囲が覗けないでしょうから、慣れるまでの練習が大変でしょうね。


初めは緩やかにじゃれていたぐらいの感じだった獅子達ですが、動きは徐々に激しくなって、あれ交尾したり！。もう獅子使いのコントロールも効きません。あーっイキなり鑑賞していた幼い子の頭をガブッと！。ドゥマンギテ！。ドゥマンギテ！。ドゥマンギテ！。


イタシキバラは白保が最初という説がありますが、いずれにしろ無病息災と繁栄を願う伝統行事の一つですので子供達は獅子にかまれたり呑み込まれたりすることで邪気を払い無病息災を祈願するということのようです。しかし本気で泣く子を久々に見ました(笑）。



2時間ほどの獅子舞は最後はシーシー達が子供を食べ過ぎて消化不良になったようです(笑）。伊原間のご家庭の皆様が集まったところを眺めながら、僕らは静かに帰途に向かうことにします。来年は是非元祖白保のイタシキバラを見てみたいです。にぃふぁいゆー。

-----------------------------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------------------------