2017年02月09日

ブログ5周年特集「美崎町に愛をこめて」(後編)

[石垣島] ブログ村キーワード ※写真と記事は連動していません。

トムと2人で企画した桜フェスティバル
ブログ5周年特集「美崎町に愛をこめて」(後編)

勿論、僕ら主催者だけの力ではなく様々な力が働き、思った以上に早い展開で街は活力を取り戻しました。物事なんでもそうですね。苦しい山を登ると素晴らしい景色が見えてきて一度癒やされます。ああ、何とか形になったなぁ・・。でも、次に思ったのはこの街が持っているポテンシャルはまだ外に全然出ていないように感じました。そこで胸中では沖縄移住を決めていた僕は個人的にも仕上げがしたいなぁという思いに囚われていました。

2016年3月26日は凄い日になった!
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また鬱々していたら、ちゃんと遭遇しました(笑)。同じ気持ちを持っていた新しい相棒と!。また見つかったのです。彼もやはり同じゴールデン街の店主でしたが、町の中ではなく歌舞伎町の地下にあるジンギスカン屋で、「何かビッグなことやりたいねぇ~」の思いを語り合う時が持てたのです。酔った時の与太話ではなく、新宿で有名な老舗のグランドキャバレーでの大集会を実現化することが出来ました。

あの時まだ新宿にはグランドキャバレーがありました
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何せ千人以上が入る巨大な歴史ある大箱の「クラブハイツ」です。ビルの老朽化で近々なくなりそうだと言う話しは僕らの耳にも入っていました。最初に話しをしてから恐らく2週間も経たないうちに僕らは手付金を握りしめて店に行って当時のマネージャーと話しをしました。丸1日を借り切るので初めはそれなりの費用でしたが、勿論、夢が大きくなっているので怯むような気持ちは一切ありませんでした。兎に角、行く!。

やりたっかたんですよ、このランチキ騒ぎ
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1年がかりだったでしょうか・・いや半年だったのか・・今では思い出せもしませんが、僕と彼はまだゴールデン街を知らない客に向かって、町の面白さを知ってもらおうと酒も飲まずに昼の喫茶店で毎回数時間も真面目に企画を練りました。今度は結束ではなくPRです。250店舗ある店の個性も表舞台に出したいと躍起でした。二人でそのイベントを「桜フェスティバル」と名付けました。2006年3月26日のことです。「~街づくりは住人たちの手で!~ 賞賛!ゴールデン街の若き住人たち。」

僕の中学校の同級生のバンドも出演
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そしてゴールデン街の32店舗が協賛して出店してくれて、桜フェスティバルの開催自体は手中に収められました。僕の方はそれからボックスシートを店ごとに振り分け、ゲストや記者席も設けて何とかエリア分けが完成。ミュージシャンの相方はステージで演奏やらパフォーマンスしてくれる演出の面倒を看ました。打合せも重ねましたが、それらの運びは阿吽の呼吸だったように今では思えます。

ステージのイベントは大活況を得ていました
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今回も5000円払えば買ったお店のブースで飲めるだけ飲めると言うチケット制イベントです。入りすぎても拙いと言うことでチケット販売に制限をお願いしていたものの・・まぁ制約なんて無理ですよね(笑)。余りにも無謀な昼から営業も練りに練ったお陰もあって何とかなりました。最初は斜に構えて興味を示さなかった面々も当日押し寄せて来ました。そして当日1000人を越える来客を迎えることになりました!。

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いやいやビルの床を抜くんじゃないかとハラハラ
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僕はこの日、縁起を担ぐために金髪にしていました。衣装はマトリックスのロングコート・・4万円ぐらいしたかな。でも僕の役割は地味な見回りです。皆が楽しんでいるか・・トラブルが起こっていないか・・。そうやって見回っていたらやばいことに気がつきました。我が相棒のバンドに客は総立ち・・ジャンプ・・、クラブハイツはビルの8階で最上階でしたが間違いなく床が怪しい軋みを発していたのです。

6千万のシャンデリアは弁償できませんから~
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床がしなる。床がたわむ・・。経験のない違和感です。そして、支配人が来ました。真顔で「床が抜けるかも知れない」と言われました。昔あった六本木のディスコで照明が落ちた死亡事故を思い出しました。シャンデリアを見上げつつ、僕はステージに跳び上がりました。人生初のMCですね。今となっては何を言ったか覚えてませんが「縦揺れ禁止、横に揺れで宜しく」なんてことだったと思います(笑)。

36年の歴史に幕を下ろした歌舞伎町クラブハイツ
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このイベントのほぼ3年後2009年2月、歌舞伎町クラブハイツは静かに閉店しました。それは奇しくも僕が沖縄移住に旅立った年でした。当時、支配人にクラブハイツ38年の歴史でお客さんを満杯にしたのは貴方たちですよ、と言われたのを覚えています。床が抜けるような思いをしたのも初めてですと仰って頂きました。褒め言葉として受け止めています。実は支配人は心寄せてくれて驚くようなディスカントを僕らのためにしてくれました。

地元のお店が一番というわけではない時代
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さて、一連の流れからお伝えしたいのは、本来お店は勿論、独立独歩が基本でしょう。でも広さの違いこそあれ、僕から見たゴールデン街と美崎町はよく似ている環境だと感じます。酒場が密集しているという地の利を有効活用すると更に自分の店にも恩恵が廻ってくるというお話をしたかったのです。地元泡盛の提供、独自料理のもてなし、ゆったりした空間、勿論大事ですが、一番のおもてなしは「何気ない心遣い」だと思います。実際にそれを心がけていると思われる美崎町のお店はいつも一杯。

美崎町に行ったら楽しくて仕方ないなんて酒場街に
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企画や形で入ることよりも、店なら客としっかり結びついてゆく力・・、。町中で客とあった時に店の人間がどれだけ挨拶してるでしょう。恥ずかしがりも分かるのですが、内地から客が来れば来るほどそんなシャイな店?無愛想な店は生き残れないかも知れません。安いから行くのではなく、通える関係(=繋がり)を作ってくれるからその店に通う。お零れ頂戴じゃなくて、内地と同じぐらいの料金が取れる石垣島にはもっとフレンドリーな会話が必要かなと思うばかりです。

個人的には友好酒場街にしたい感じ(笑)
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客としっかり結びついている店なら店主やスタッフが客同士も紹介してくれます。様子を見て「隣同士になったからご紹介しておきますね」という運びはゴールデン街ではスタンダード。旅の出会いも深まります。店に繋いでもらって飲み友達や有効な知人が出来ます。特にBarやスナックは団体客は少なく皆が冑を脱いでいるので人脈の宝庫と言えると思っています。何回か会って名刺交換したらびっくりするような人だったってことも多々あります。

人手不足に困らなくなったらもう優良酒場街!
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今のゴールデン街は殆ど空き店舗がなく、常に100枚ぐらいの契約申込書が地元の不動産屋で順番待ちとなっています。それだけでなく、求人の苦労も殆どないのです。働きたい人が一杯いるからです。いつかはゴールデン街で店を持ちたいという若者が沢山います。それだけ魅力的な街になっているのです。同じ300店舗を有する美崎町もそうなってくれればいいなと思います。僕はしっかり客だけやらせてもらいますけどね(笑)。

お呼びじゃなくても言っとくよ~ こりゃまた失礼~
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はい、間違えちゃダメですよ~。順番は「人の繋がり」→「謝恩のイベント」→「店に還元」ですからね~。根っこがないイベントは花咲きません。梯子酒が沢山楽しめる街になって欲しいなぁ~。(飲み過ぎ注意ですが(笑))。かなり熱い思いで・・いや、ひたすら老婆心で書き綴りましたが、「いらぬ、お世話だ!」と言われたら、「お呼びじゃない?、ハイそれま~でよ~♪」ってことでございます~(笑)。ご拝読ありがとうございました。美崎町に愛をこめて。
PS : あ、ところで僕と「石垣島サプールの会」一緒にやる方いませんかね?。同志はメッセ下さいね。


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Posted by 琉球ジョー at 23:00 │時 事提 言